以前にも当ブログで書きましたが、今年(平成26年)度、地元小山市にあります「関東職業能力開発大学校」(愛称:関東能開大)の非常勤講師として教鞭取ってます。
「建築施工システム技術科」というクラスなんですが、そこで『建築経営』という課目を受け持ってます。
「あれ?設計やデザインじゃないの??」と、僕を知る方の声が聞こえてきそうですが…(笑)
「経営」って言っても、講師が独自の切り口で臨んでも構わないというかなり自由度が高い授業なので、“自分らしさ”を出せるモノの制作課題をチョイス。
美術系大学の課題では“定番(?)”の「ダンボールの椅子」。
モノを作ってもらいました。
楽しそうでしょ?
一見、「経営」とは関係無いようですが、実はこの課題には「経営」のエッセンスが全て詰まってるんですよ~!!
そのあたりの理由とか制作の内容は、機会があれば追い追い。
で、課題の前に座学も行うんですが、生徒さんにとっても(勿論自分にとっても)一番大切に感じてることをまず伝えます。
それがこれ(今回の本題です)
※授業用のパワーポイントですミッション・・・「使命」(必ず成し遂げなければならないこと)ビジョン ・・・「目標」(ミッションを成し遂げるためにやること)これって本当に大切です。
人によっては無くてもいいという経営者もいます。
が、
個人的にはこれ無しに仕事はできません。
起業しているので基本的に好きなことを仕事にしているのですが、それでも「ミッション・ビジョン」が無いとブレてしまって何をやってるのか分からなくなってしまいます。
生徒さんにとっても、これから社会に出て仕事上では勿論、普段の生活や人生を考える意味でも参考になるのではないかと。
ちなみに当社のミッションは、
物語(Story)を創造する。わたしたちは、モノやタテモノを作りません。 関わる人々の“物語”を創ります。 食事をしたり、仕事をしたり、ショッピングをしたり...
暮らしのすべてが物語です。 わたしたちのデザインで “物語”に楽しいコト、うれしいコト、美しいコトを演出しますこれは不変です。
いわば、当スタジオの「根っこ」の部分。
ビジョンは、時代やその時置かれている環境で変わります。
うまく行かなかったり、しっくりこなくなったら臨機応変に変更して構いません。
今現在のビジョンは、
「建築・デザインを核に、様々な分野と協力・統合してモノゴトをトータル・プロデュースする」といったところでしょうか。
「建築」や「デザイン」は道具に過ぎません。
クライアント(顧客)のステキな“物語”を紡ぐために道具たちを駆使しますし、道具が足りなかったら他から持ってきたりも考えます。
だから仕事のジャンルの垣根を越えることにも正直抵抗はありません。
でもやはり、道具(手段)が、仕事の目的になっちゃうこともあるんですよね。
顧客を置き去りにして独りよがりになってしまうとか・・・
そんな時に必ず「ミッション」に立ち返って、「今やっていることは、本当にクライアントの物語(Story)を創ることに繋がっているんだろうか?」と自問自答して軌道修正するんです。
決して、組織としてカッコいいから「ミッション・ビジョン」を掲げているのではなく、ブレない「軸」を持って常に「自分たちが大切にしていること」を認識し、周囲にも分かっていただく足がかりにしています。
ああ、でも生徒さんにどれだけ伝わったか今になって自信がないなあ・・・
時折、このブログも見て理解してもらえたら嬉しいなあ(笑)
物語(ストーリー)を創造する栃木県小山市の建築設計&デザイン事務所
株式会社SPACE DESIGN STUDIO ←当スタジオのホームページはこちら
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